曖昧me



501 : 痛覚にまかせて睡眠
502 : 振り返って笑ったのはどうして
503 : ボーダーとストライプみたいな関係
504 : 合言葉は待っていて
505 : 臆病な流れ星
506 : アイスクリームのお兄さん
507 : 夢だと思ったからできたこと
508 : 体中の体液よ涙になってしまえ
509 : 放たれる魂
510 : 緑を踏みしめる方法



511 : さよならの芽吹き
512 : 春の風は吹かない
513 : つぼみがつぼむ
514 : 太陽への向かい方は知ってる
515 : まどろむ冬に戻りたい
516 : 強い風は私のために
517 : いっそ仇なら良かった
518 : 神様は笑わない
519 : おてんきうらない
520 : 優しい光はいらない



521 : 数ある瞬きのうちのひとつ
522 : 凍える太陽
523 : 言葉に重力はかからない
524 : いつかただ静かに沈むために
525 : 夢まで腐って涙よとまれ
526 : 地面はあたたかい
527 : 冬眠から目覚めて一人
528 : くすぐったくて目をつむる
529 : 気に入らない靴ははかない
530 : 終ぞ見かけぬ姿



531 : ぐずぐずしないで隣に来なさい
532 : 来たるべき春に告ぐ
533 : 名もない春
534 : 涙のひとむ瞳
535 : 神様のかおり
536 : さよならコントロール
537 : 口内炎にキス
538 : 鍵のかかった両手
539 : 指先で眠りに触れる
540 : 彼の両手は完結している



541 : 飛んでいく綿毛に乗れ
542 : あなたの涙はあたたかい
543 : だから泣いてもだいじょうぶ
544 : 笑うためだけに生きたい
545 : --・- ・- --・-・ ・-・-- -・--・ (あいしてる)
546 : 床の上で冷たく眠る
547 : まるで血が廻るみたいに
548 : まぶたが閉じるのを季節のせいにして
549 : 手のひらにあなたの居場所はない
550 : 抱きとめる力が残っていない



551 : ささやかないのは君のせい
552 : 下の名前はいらない
553 : 抱きしめるのに言葉はいらないよね?
554 : 体温が感じられない故に
555 : 笑うふりをして泣いていたんでしょう
556 : 言い訳をするのは得意
557 : 君の前では笑わない
558 : 柔らかく殺して
559 : 目をつぶった愛し方
560 : 愛してるという痺れ



561 : あなたが呼ぶ、それがわたしの名前
562 : 苦しい思い出は数えない
563 : くちびるが開くのを待たない
564 : 甘やかして、お願い
565 : 振り切れない感情で手が震える
566 : 短くなった前髪
567 : どうしてそれを私に言ってしまうの
568 : 背中がむずがゆいのは羽根のせい
569 : その手が決してわたしと結ばれなくても
570 : ひとつ空の下で繋がってるなんて綺麗事なんだからな



571 : 泣き真似だけが上達する
572 : 甘さで咽せて嘔吐いて
573 : なにもないところにいる
574 : 愛しているだけ閉じ込めておきたい
575 : 何も言わなくていいから気づかないふりをしていて
576 : 訳のわからないまま形にしたくない
577 : 黙ってあなたを睨むように見つめる
578 : 存在してほしくないのに追いかけてしまう
579 : 笑ったままの無言を許して
580 : 戻れないことを悲しむことを後悔と呼ぶのなら



581 : 別々に生まれてしまったことがそもそもの間違い
582 : わたしとあなたにある、似ているということ以上の違い
583 : あなたのためなら眠ったふりもしてみせる
584 : 幸福を信じない子供
585 : 枯れかけた腕(かいな)
586 : 頭ごなしに否定
587 : 悲しみで笑うならどうか
588 : 枯れることが待ち遠しい
589 : きみを呼ぶ潮騒になれ
590 : 頷いて見えたのは願望だったかもしれない



591 : あなたの呼ぶあだ名が好き
592 : 片翼で飛ぶ
593 : 海は好きだけど太陽は嫌い
594 : 寂しいのはわたしだけじゃないのに
595 : 君に届くまで産声をあげる
596 : 涙がしょっぱい理由を知っていますか
597 : 手を握って大丈夫って言ってくれれば治るから
598 : 彼が眼鏡をはずした理由
599 : 一人で生きることは難しい
600 : まだ陽がのぼっていなかっただけ